なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学の物質循環研究者の日常~
 妙に眠くて割と早くに眠りについたけど、朝はやっぱりイマイチ。
 出勤して脳みそを起動、論文の筋を考え、GIS(地理情報システム)の図を作ってみる。これはそのまま学会に使えるな、と考えるし、論文でもメインの結果になるだろう。これを演繹して何を言うかが難しい。そこが頭のひねりどころ。
 昼はパン屋さんの日だったので、妻の好きなパンと自分の昼食を入手。昼はこれと昨日余ったサラダ。固定資産税を払いに郵便局に行き、帰りの逆風に負けを覚える。
 午後は論文の筋を考えたり、気合い入れたメールを発信したり。事務云々。あー、学会参加費を払わなくては。
 どうも調子が出ないうちに終わったかもだが、何か脳内に枯渇感がある。もう一発が出ない。参った。

 なんとなく追記にも書きこんでみます。
 私がテニュア(定職とでもするのがいいかな?)研究者の道に至ったのはいろいろな機会の分かれ道の中で、こうなれたらいいな、という思いがあってのことだけど、その憧れを最も強く抱いたのは故・吉田正太郎氏(東北大学の名誉教授)の「天文アマチュアのための望遠鏡光学」に強く依存する。自伝でもなんでもない、光学を説いた優れたテキストである。高校生以上に向けて書かれた、読んだ当時(確か中2)としてはちんぷんかんぷんだったが、天文学を可能にする背景にこんな知の世界があるのか!という事の衝撃は、故・C.セーガン氏の「COSMOS」やNHK「パノラマ太陽系」に感化されるより桁違いに大きかった。
 その私が生態学(大学院中退まで)や農学・農生態学(就職後)に向かっていくのには、数学は出来ない訳でなかったが物理が出来ないという致命的な問題があったからだが、まあここではおいておいて。
 今ほどの読書量でもなかったが、中学の間に市立図書館の天文のコーナーは一通り読み終わる頃に触れたのが、畑正憲氏だった。きっかけは分らないが、何にせよ高校を出るまでに東京時代からどうぶつ王国の運営の絶頂期にかけての自伝的なエッセイは結構読んだ。北杜夫とともに、エッセイ系統は読んだけど、小説はあまり読んでいない。記憶にあるのは「恐竜物語」、のちに改題され「REX」、位か。ただ私にはどうぶつ王国的なものより、山の中を勝手に歩いているほうが性に合う感があるのか、と分かったのも後年のことであるが、人と動物の接し方には本当、真摯な人、それが歳を重ねることで更に強化されていくのが見えた感もあり、生態学を学んでいる時の一つの定規的なものとして存在した。

 吉田正太郎氏の逝去は2-3年後にWikipediaで知った。
 畑氏はネットで即知った。
 色々な本のいろいろな著者で初めてリアルタイムで知った例だ。なんか、気分的には複雑だ。


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 私がテニュア(定職とでもするのがいいかな?)研究者の道に至ったのはいろいろな機会の分かれ道の中で、こうなれたらいいな、という思いがあってのことだけど、その憧れを最も強く抱いたのは故・吉田正太郎氏(東北大学の名誉教授)の「天文アマチュアのための望遠鏡光学」に強く依存する。自伝でもなんでもない、光学を説いた優れたテキストである。高校生以上に向けて書かれた、読んだ当時(確か中2)としてはちんぷんかんぷんだったが、天文学を可能にする背景にこんな知の世界があるのか!という事の衝撃は、故・C.セーガン氏の「COSMOS」やNHK「パノラマ太陽系」に感化されるより桁違いに大きかった。
 その私が生態学(大学院中退まで)や農学・農生態学(就職後)に向かっていくのには、数学は出来ない訳でなかったが物理が出来ないという致命的な問題があったからだが、まあここではおいておいて。
 今ほどの読書量でもなかったが、中学の間に市立図書館の天文のコーナーは一通り読み終わる頃に触れたのが、畑正憲氏だった。きっかけは分らないが、何にせよ高校を出るまでに東京時代からどうぶつ王国の運営の絶頂期にかけての自伝的なエッセイは結構読んだ。北杜夫とともに、エッセイ系統は読んだけど、小説はあまり読んでいない。記憶にあるのは「恐竜物語」、のちに改題され「REX」、位か。ただ私にはどうぶつ王国的なものより、山の中を勝手に歩いているほうが性に合う感があるのか、と分かったのも後年のことであるが、人と動物の接し方には本当、真摯な人、それが歳を重ねることで更に強化されていくのが見えた感もあり、生態学を学んでいる時の一つの定規的なものとして存在した。

 吉田正太郎氏の逝去は2-3年後にWikipediaで知った。
 畑氏はネットで即知った。
 色々な本のいろいろな著者で初めてリアルタイムで知った例だ。なんか、気分的には複雑だ。

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【2023/04/06 15:16】 | 研究
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