なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学の物質循環研究者の日常~
 日本生態学会も4日目、まともに聞くのは3日目である。
 兎も角…研究室で話を聞き続ける、というのにはかなり疲れを感じる。現地なら現地のノリで気合も入るのではないかとも考えるが、聞くのはいつもの研究室、いつもの職場環境。但し電話や依頼ものの書類がこないのでお気楽であるが、でもテンションが上がらないのは事実で…やはり生が一番と思ったりする。
 そして休み時間にこれを書いている…と言うのも私にとっての今日の終わりは2000時頃。帰りつくのは遅くなるので、帰ったら風呂入って眠るだけにするのが、私にとっての楽日=明日の最終公演が終わる1830時~1900時までオンラインでつながり続けるための英気になる筈。ここで書いていていいのかというと、微妙ではあるが。

 職場には結構桜があり、一昨日かそのまた1日前から稀に咲いているのを見るようになった。研究棟区画への入り口には「入らないでね」とパイロンが立った。今年は特に暖かかったし、植物季節(フェノロジー)が進んでいるんだな、と思う。多分、見頃は今週後半から1週間一寸、3月いっぱい、然らば次の土日は大変に来訪者で一杯になるんだろうな、と考えたりする。ただ関東北部、州の前半はまだしも、週末に向けては天気が崩れ気味になる模様。多分満開になる桜に速攻花散らしの雨となるかもしれない。
 私自身はきれいだけど余り特別な感慨を得ない感じである。というか、その地に勤めていて、どこ見てんだか?とのろのろ走って急停止に蛇行運転する外来者諸氏を見ると、安全上もあまり考えたくない状況になる。多少迷惑な路駐ではあっても、ちゃんと車を停めて車を降りて見ようという人なら敵意は感じない。或いはバスを仕立てて桜を愛でに来る特養のご老人、支援学校の学生さん等はプロだけにきちんと運転してくれることもあり、職場敷地から出るのに時間が多少かかったりしても好意的に受け入れたい。

 妻に言わせると、桜は入学式とセット、なのだそうだ。私はずっと西の人間だったので、なんで4月頭に東京の桜が満開なのを見たときは、ああ成程、と思ったのだった。今の職場はその概ね1週間後に満開。同じ関東平野でもこれくらいズレるのも発見だったし、さらに2週間と少し遅れて盛岡でも桜が満開になる…と言うのは如何に商業的自然観が東京にローカライズされているのかを思い知らされた感がある。ついでに?弘前市や青森市、その北の下北半島だと5月の連休中が桜のピークになるという植物季節を実感したときは妙に日本の広さを感じたのだった。
 でも植物季節の進みの早さは容赦ないのは、弘前の桜祭りが連休から外れるようになった、といった問題もある。経済的な事はどうでもいいが…自然観が随分と変わってきたことには驚きを禁じ得ないところがある。気候変動恐るべし、である。

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【2023/03/19 17:18】 | 研究
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