金属人類学-II
 ネオダダ芸術家の故・赤瀬川原平(=作家・尾辻克彦)氏はカメラマニア、超芸術トマソンの祖~路上観察学会初代学会長としてよく知られるわけだが、著書の中に「中古カメラの愉しみ―金属人類学入門」(文庫版・2003)というカメラ本がある。この中では(勿論)銀塩の旧式カメラの名機が数々登場する。古いカメラなので、金属とガラスでできている。そんなカメラを愛でる事が「ああ、そうなんだよね!」とカメラ好きに響く筆跡で書かれている。ここでは銀塩世代、デジタル世代という世代・時代を越えた、金属の塊と人間の不可分な関係にしっかり根付いている、その根源に続く考えになっているから凄い。え?カメラなんてプラスチックの塊じゃないか、という人は銀塩の時代から勿論いるのは重々承知であるが、10月1日に発売が決まった28mm単焦点付のニコンZfcは一枚めくればマグネシウム合金の塊である。私のニコンZ6も骨格はマグネシウム合金だ。一寸偽善的というかフェイクであっても、パナソニック・Lumix GM1の指に触れるボディ上面のダイヤル・ボタン類はアルミ合金の削り出しであり、これはプレミア感を出すために必須であったという旨が発売当時にされていた。それくらいに、カメラというと金属なのである。

 そんな訳で今日は、寝たり起きたり食事をしたり、の間に、こんなものを作っていた。
 s-DSCN1857.jpg
 左上のパナソニック・Lumix GM1に被せる形でサーボモータ付きの真鍮枠で定期的にシャッターを切る右上の真鍮の代物、必要に応じてフィルターを替える装置が下中央、である。フィルターを交換する装置はサーボモータで動かすが、モーターは裏にあるので見えない。綺麗な工作ではないが、60Wの半田ごてと鉛フリーはんだで切り出した0.5mmと0.3mmの真鍮板をまげて半田付けした。フィルター交換装置は位置ぞろえが上手く無くてまだ取り付けるに至っていない。以前、「とろける鉄工所」という漫画があったけど、溶接が楽しいように、そんな装備がないものの大容量の半田ごてで半田付けしていくのも中々に楽しい。素人仕事のため、少々大きさ的に厳しくなったし、ずれも生じたが、まあ…取り敢えず完成したがハード部分は結構出来た、という事になるだろう、多分。
 他にも作って取り敢えず完成したものもあるので、その内に扱いの実験をしてみよう。先ずはハンドリング、ブレが酷くないかどうか、等。

 これからの時間でも何かしらできるとは思うけど、もう調子が落ちてきているので、今日の工作はここ迄、かな。

 そういえば先日読み切った本を「グッドラック・戦闘妖精・雪風」と書いていたけど、本当は「アンブロークンアロー・戦闘妖精・雪風」でした。訂正は、記事の管理から…ですが、今日は気合が無い。

テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

【2021/09/26 17:20 】 | 日常 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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