なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 昨日はなんか疲労感が強く、帰ったらまず一睡、暫しぼーっとして再入眠という眠ってばかり。その割朝はダメな状態。火が付きそうで稼働せず、頭の中がぐじゃぐじゃな午前だった。
 こんな時はスパイス…という訳ではないが、辛口で有名だったレトルトカレー、LEEの30倍を見つけて保有していたので食した。確かに辛いし、食後には食道と胃が温かかったが…
 午後、打ち合わせをしたり色々。でもなかなか火がつかない。とはいえある程度気になることがこなせたから良いとしよう。論文の要旨が出来たので、この筋で行こう、と考えるところまで行った。
 定時退所日&妻が家で待っているしね、と言って何か+αを持って帰る訳ではなかったけど、早々に帰宅。
 帰って夕食で、満足。

 理系~科学、或いは工学の道に進みたいと言う動機付けがどこから出てくるか?と言うのは、研究室の片隅に居るようになってからも色々と考えるところであるが、今的にはどうなんだろう?
 大学院時代にある先生(植物生態学)は「アポロ11号」(1969)と言っておられた。テレビ中継されたビッグサイエンスの華として惹かれるものであったであろうことは想像に難くない。今はテレビを見ないので判らないけど、私の小中学時代を彩ったのは、今からは想像しにくいNHKのコンテンツ群になると思う。「みんなの科学」(って、後年社系も入ったけど)、「レンズはさぐる」~「ウルトラアイ」、「科学ドキュメント」と言ったものは非常に魅力的なものだった。離婚慰謝料を著書で払ったと言われるC.セーガンの「COSMOS(宇宙)」は確かにエポックメイキングで社会的なムーブメントになって、昔からあった「日経サイエンス」、「科学朝日」(サイアスになって消えた)、「子供の科学」の3本から今も残る「Newton」、一時で消えた「OMNI」など数誌が出たこともある。
 けれど、何れも短命なブームで終わっている。長く見積もってもバイオテクノロジーが脚光を浴び、情報処理や数理・コンピュータ技術の黎明が今に続き、ポップな所で「風の谷のナウシカ」を起爆剤に地球環境・エコロジーブーム(何れも私は批判的だが)になりしていた。私の在学中、環境系に行くのは余程の好き者・奇人・変人か成績の振るわない者で、バイテクとコンピュータが高位を占めていた。が、卒業する頃にブームの波が来たのには、私的には全く冷笑するしかない。それは修士1年で参加した学会で生態学では先ず確実に職が無いという現実を確認したときに確かになった。
 今ある科学コンテンツはどれほどか?NHK「すイエんサー」「サイエンスゼロ」くらい?朝日新聞が週1で科学コンテンツを出している位か。雑誌類も、日経サイエンス、ニュートン、RikaTan(理科の探検)、子供の科学…くらいだろうか?何か科学を練り上げるもの、年齢が上がるにしたがって対応するテレビ番組や雑誌、加えて本があるか…と言うと、非常に寂しい時代にあると思う。池内了氏筆頭に「科学を文化に」、というけれど、個人的に今の世情からしたらまず無理じゃないか?

 くわえて昨今の社会的な状況は熟議熟考ではなく分かった気になる単純な事の方が重要視されている訳で、ポストモダン=大きな物語の死、とその後を記述した「動物化するポストモダン」(東浩紀・講談社現代新書)は2001年の刊行、それから20年で失ったものは何か、という事を検討し、未来を構築しようという動きは大塚英志がラノベ作成3部作(と勝手に私が名付けている「ストーリーメーカー」「キャラクターメーカー」「物語の命題」)以外にどれ程ポップカルチャーに向けた物事が進んでいるか?それはとても脆弱ではないか。今の文化の特徴的部分を適当に名付けるだけなら、宮台真司が頑張っているかもだが、氏はそれ以前の問題、つまりは〇激トークオンデマンドのマネタイズ成功や様々な自身が誇る成功の数々があるなら、故郷に添える花は何か?を見せても良いなじゃないかな?「日本の難点」(宮台真司・幻冬舎新書・2014年)で自身書いたように。

 自ら問いかけをして、自ら答えを得ようとする、それは人間だけにある、という色々な科学関係の本の最初の下りは色々見るが、逆に言うとここ迄科学というものへの感覚は日本で衰退した、というとの証左に思える。思う処、科学はもっと端で良いのかもしれない。それ以前に哲学や文学、様々な社会認識の事…言ってしまえば文系学問で検討すべきことにもっと色々な人が接せられて、人間と社会が豊かにある事の方が、先ず日本には重要だと思う。だって、日本は文系社会でずっと来たんだから。

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【2020/09/16 18:42】 | 徒然
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なんちゃって
理系に育つ子。娘はもともと動物園に行けばトーキングマシーン(動物を説明する機械)、ディズニー行けばからくりに興味があって、「はやぶさ」で火がついたような・・・。

娘の周りの理系な子はプラレールやレゴブロック好き、ミニ四駆、恐竜好き、昆虫好きが昂じたり、アニメ(当時だったらシンカリオンとかムシキング)からのめり込んでいった子も多いような気がします。おもちゃやアニメもきっかけになりますね。「憧れ」が原動力かと。

今は情報系が人気ですが、ゲーム世代が育って「作りたい」「知りたい」という子が増えたように思います。子どもの頃の経験や興味が大きそうですね。


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この記事へのコメント
理系に育つ子。娘はもともと動物園に行けばトーキングマシーン(動物を説明する機械)、ディズニー行けばからくりに興味があって、「はやぶさ」で火がついたような・・・。

娘の周りの理系な子はプラレールやレゴブロック好き、ミニ四駆、恐竜好き、昆虫好きが昂じたり、アニメ(当時だったらシンカリオンとかムシキング)からのめり込んでいった子も多いような気がします。おもちゃやアニメもきっかけになりますね。「憧れ」が原動力かと。

今は情報系が人気ですが、ゲーム世代が育って「作りたい」「知りたい」という子が増えたように思います。子どもの頃の経験や興味が大きそうですね。
2020/09/17(Thu) 06:50 | URL  | なんちゃって #-[ 編集]
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