なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 起きるのが辛かったり、色々な朝。出勤してからはまあまあ頭は動いたのだけど、のめり込むほどにならず…そんなこんなで1日が終わった。

 ふと昨夜、故・尾辻克彦=故・赤瀬川原平氏のカメラ本が気になり、アマゾンで調べたら絶版にしてKindleにも入っていない事に心落ち、でも古本で手に入るようなので発注してみた。高1の時に約1年延々カメラ雑誌と本とカタログとカメラ屋に埋まって、色々な情報を集めてカメラとレンズについて一種の勉強をしていた時期がある。五木寛之氏が1年本屋にあるすべての自動車雑誌等を収集し読んで自動車について勉強してから自動車を買った、と言うので、そのまねと言って良い。後に気づくが、カメラにも車にも感覚や情感がある機械なので、勉強だけで良い訳なく、実際乗って弄ってから決める事も必要だ。私の当時=銀塩カメラの時期だと、カメラは使いたいレンズで決めるもので、カメラボディはレンズを取り付けてフィルムの巻き上げが出来れば第一目標の星の撮影は出来るから良い、と考えていた。レンズ選びは天文ガイドという天文雑誌に掲載があったのでこれから判断した。そこで周辺光量が多く良像の範囲が広いのはニコンとミノルタ(カメラ事業はソニーに渡ったので、名の残るコニカミノルタとは無縁)だった。星用には電子制御ではなく機械制御が良い(電池が切れる)、という事でニコン(当時は日本光学だが)にした。
 そんな中でちょっと異質で気の惹かれたのが尾辻克彦=赤瀬川原平氏で、カメラ毎日という写真雑誌のエッセイ「カメラが欲しい」はいつも楽しく読んでいた。大学生になってから文庫になったのを買って、クスクスと笑ったのだった。ミノルタから実用的なAFカメラ・α7000/9000が出る直前に休刊になったカメラ毎日だが、文庫には増補があって、AFが早く正確で誰もが使うようになったら、是非シャープにピントが合った宇宙人・エイリアンの写真を見てみたい、とあったり、まあ楽しいものだった。何度か途中途中で氏の写真・カメラエッセイは目にしていたが、やがて時代がデジタルほぼ一色になった頃、縮んでいく銀塩カメラと共に他界された。
 発注した4冊のうち、2冊は所有していた。「カメラが欲しい」は勿論、「老人とカメラ」も読んでいた覚えがある。が、他にも2冊あることがAmazonで発覚したので、読まねばなるまい…である。
 時代はデジタルだけど、本を見ているとカメラのせどり人気も過去のビジネスモデルとして有ったようだ。勿論、そのビジネスモデルはもう大過去の話である。で、今は値も落ち着いてきたようで、ニコンF2という昔のフラッグシップ機が意外な安値で手に入るようだ。欲をそそるけど、私にはFMという同時代のフルにメカニカル制御な同じフィルム(135版・35mmフィルム)を使う銀塩カメラがあるので、買うには当たらないと思う。一方でドでかいブローニーフィルムを使う中版カメラは、チョイと使ったけどその画像と色調の良さが凄かったので、手に入れるならコレ、と思って居る。…いや、置くところないけど…
 なので昨日中版カメラと書いていたのはそんな繋がりがちょっとあったりする。135版は今のデジタル一眼レフで、フルフレームとかフルサイズ、ニコンだとFXフォーマットと言っている、その大きさ。ライカ版とも言ったりする。大きさは36mm×24mmである。中判は60mm×45mmより大きく、私は90mm×60mmのモノを使ったことがある。フィルムの大きさはそのまま画質の良さに繋がる。面積が6倍になった時の画の素晴らしさは、言い尽くせない細密さだった。このようなフォーマットが大きくなった時に段を越える凄さはデジタルカメラでは感じにくい。
 何やかやと感じるところであるけれど、赤瀬川原平氏の軽妙だが深い愛情と純粋に楽しむことを示した、そんな気分を再度感じたい。時代は巻き戻すことはできないけどね。
 

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【2020/07/13 19:41】 | 研究
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