なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
「自叙伝」をチマチマ読んでいる。ウラはウフーラ、カトーはスールーと原作の名になっているのは、宇宙大作戦を見た口からしてイマイチ耽るところが浅くなるが、それでもなお宇宙歴から入る航海日誌の語り口がカーク船長の声で脳内再生されるのは良いものだ。先日の記載を見て、殆ど「UFO」に対する感情がはみ出た感があるな、とは思う処はある。アルベール・カミユが「異邦人」で曰く、1度しか入った事のない部屋の方が印象が深いと書いているが、成程「UFO」は幼少期と大学(院?)生の2回しか見ていないのに対し、「宇宙大作戦/スタートレック」は小学生中高学年で2回かそれ以上、大学生の時1回、映画は劇場で1作、テレビでも確か見た覚えがあったのを考えると納得がいく。

 比較するものとしてではなく、しかし唸らずに居られないのは、もうすぐ読み終わる「怪獣生物学」(インターナショナル新書)だ。著者の作品への愛の深さは尋常ではない。初作こそいかした感のあったが次作以降マンネリなオワコン感漂う柳田理科夫はイマイチになったが、「バットマンは飛べるが着陸できない」で温かい目を以て理解をしようとしたのを、更に熱く自らの愛に殉じて筋を通そうとしたのは称えられる。もっと古くは「ウルトラマン研究序説」があり、海外に目を転ずると2003年、オーストラリア・ブリスベン空港の国際ターミナルで見つけた本で、ハリポタ世界を科学者として楽しむと、という本があった。後に邦訳されているが(未読)、まああれも作品愛系といえる。ファンタジー世界への愛情へと広げると、「魔法ファンタジー世界へ」(岩波新書)、「ハリーポッターの呪い」が挙げられる。DQ3やFF3に様々な面から感服した私自身はハリポタもダレンシャンも、どうにも安っぽいビデオゲームRPGのシナリオにディテールの粉飾をしてノベライズしたものを読まされている感が強くなった口としては、その理由がより明らかになったkンがしたものだ。…ファミコン史上不朽の名作を持ってくるのが悪い、という人も居るかな。

 高校時代から書き手としての黒歴史がある自分的には、
1.すべてが備えられていて、発展の余地が無い、完璧とされるモノ
2.その世界から想像を膨らますものが無い、そこまでのモノ
 には殆ど興味が湧かない。
 1.は反証可能性があるモノが科学であるから、と言うのに準じてしまう事や、カルトな教祖様に対する嫌悪と同じものであり、2.は言うまでも無く、自分が入り込む余地がない故であろう。ある意味、こういうストーリーの中にあって、想像・創造し供給する側の考えであって、消費する側ではないからだろう。お蔭でベストセラーに名著なしという外れ者であるという自覚もあるが、それでもなお愛のカタチが1つしかないというのは悲しいと思うのだが。

 さてどうだろうか?

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【2020/05/02 13:36】 | 徒然
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