なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 果たしてどれくらい楽しませてくれるか、と税込660円の本を手にしたのだが、量子論の神髄には至らない形であっても厄介な解説を上手くこなしていると思った。そして一種の近現代にかけて量子論の誕生から深化・進化まで、歴史絵巻として良くかけていて、非常に面白く読めた。勿論、8章ある1つ1つに関して一般書(新書など)が1冊以上書ける、専門書ならもう1桁上、という世界である。これで十二分、と言う事は勿論ない。けれど、歴史から科学史へという系譜で考えられる(敢て書く)文系の人にはウケるし分かりやすく書かれていると思う。或いは色々なことに興味があって、という口にもお勧めだ。

 私は、「波動と名前が付いたもので正しく科学であるのはシュレディンガーの波動方程式以外存在しない」と言ってくる口なので、「その理由は本書にすべて書かれている」と言えるのは楽で良い。物事の逆を捉えられる人の少なさは大学・大学院時代の付き合いのある者を見るにつけ、分かってはいるが、上の私の考えの逆を取れば、「巷でシュレディンガーを引用せず波動を語る・名を付けるのは、全部ニセ科学」になる。入るつもりなどない、と学会もどうかと思うけど、彼らがあげつらう範囲以上に偽物は多いというのが実感する処だったりする。もちろんこれを逆手に「エンタメとして成り立つ偽物」という、真に受けるなよ、なお遊びはアリではあるけど。

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【2020/05/04 14:09】 | 本・読書
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