なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 あまり科学的な内容は無いが、現場研究者のリアル、という事では非常に克明に描かれた極上のドキュメンタリである。プロジェクトの立ち上げから、実際始めるHSTやすばる望遠鏡の時間をいかに有効に使うか、天候に恵まれなくてもやれる限りを尽くす、国際連携の大変さ…。惜しむらくは、こうしたハレの日の話ばかりではなく、日常的にどんなことをしているのか、という、ある意味書きようもない程ツマラナイ解析の日々や、報告書、提出した領収書類の領収書処理、と言ったものももう少し書いて欲しかった。
 枕草子的な躁病な日々ばかりではないという事…私はある機会を得てIRAS(アメリカの赤外線天文衛星・多くの彗星を発見しコメットハンターの仇敵とも言われた)の送ってきたデータの山を見せていただいたことがある。単純には数字が一面にプリントアウトされた連続紙にすぎないが、この中にどれだけの宝が眠るのかと考えたときに、数10MHzのCPUで数10~100MBのデータを一晩かけて計算していた自分にシンクロするものがあったものだから。

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【2019/01/09 17:55】 | 本・読書
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