なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 30余年前のマツダだと今は無き「ルーチェ」がアウディそっくりとか、同期の三菱「ディアマンテ」がBMWのパクリとか、色々あったけど、一方でRX-7(FC, FD)、能面をモチーフにしたという日本発のデザインで世界に驚きとと共に称賛をもって受け入れられた初代「センティア」などもあったな、と思うところではある。社を挙げて一方行にデザインをまとめていったのはホンダだろうか。低フロントマスクでアコードもシビックも、上手くやっていたと思う。
 今を見てみると、個人的にはマツダのデザイン・アイデンティティが好き嫌いは分かれるだろうが群を抜いている、と思う。それを根源からさらけ出したのが本書である。まあ、結果的に成功したからこうして本になるのだろう、というのはあるけど、プロダクト・デザインはかくあるべし、という事をしっかり打ち出してきたことには好感も持てば、デザイン・ドリブンで社内の風通しを良くしたことにも称賛を送りたい。水平分業を早くから打ち出したのだから、当たり前と言うと当たり前の考え方であるべきだとも思うのだが、ハイブリット・PHEVを除くと新技術好き、走ってなんぼだから走りの良し悪しにこそ車の良さを求めたい口の私の場合ですら、デザインは二の次三の次なのだが魂動デザインには初めて心動いた感がある。外見を誇示したいとか自己満足でもない、これほどの技術を詰め込んだその外見に相応しい、という感じだった。が、この考えが、実は著者が冷蔵庫を求めたときに「デザインを求めるなら韓国製にした方が良い」と電気屋で言われたとへのショックの逆を行って居ることには腑に落ちた。そういえば、10余年前サムソンでは年350種以上の携帯電話のデザインが発生している、という話を聞いた。機能主義的な考えからすれば、通信が可能で使いやすいなら、総合的なデザインは関係ない、と考えていたが、本書にもある通り、「安くて壊れなくて良いもの」ならどこでも作れる現在、もはやいわゆるモノづくりではやっていけないのだ。その突破口としてデザインをここ迄突き詰めた著者の哲学にはなるほどと考えるしかない。
 単に張力の高い鋼板を上手くプレス加工できるようになったとか、LEDで自由になったからと奇抜な形態のテールライトで自己主張してみるとか、私はあまり好きではないというか、本質にどう沿って考えて作られたのか、その辺りの思考回路が考えられないか感じられない。その辺りの腑の落ちなさをすっきり理解させてくれたのが、本書であった。

 時に、2,30年以上前のディーゼル車は「10万キロまでは慣らし運転」とか言われたけど、ひたすらガソリンエンジンに近いデミオの低圧縮ディーゼルエンジン(私のだ…初回車検迄で5万キロが見えている)と、ディーゼルエンジンにひたすら近い高圧縮ガソリンエンジンはどう考えたらいいモノなのか?

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【2018/10/09 10:22】 | 本・読書
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