なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 有機農産物で作ったハンバーガーとマクドナルドのハンバーガーは食味で区別が付かなかったとか(ベルギーだったかな?)、栄養価には全く違いがない(イギリスでの実証研究)、ドイツでは農地を保全するために土地生産性の低い有機農業を推進しているとか、果てはキューバでは化学肥料が作れないから有機農業をやっていることも、有機農業の事実としてどれだけの人が知っているかは知らない。が、そんなお話の本ではなく、全く真っ当に持続的な高品質多収の作物生産を行うことが如何に重要かを説いた、実にスカっと目の覚める正論を述べた本だ。私自身は有機農業をそれほど良いとも悪いともいう気はない。恐怖症の人は虫も食わない毒をたっぷり持った有機野菜を食べればよいし、「フード右翼とフード左翼」(速水健朗・朝日新書)のような「乙な食事」を楽しむのも面白いかな?とは思った。或いは「オーガニックラベルの裏側」(読みかけ)のような全くのブラック性を強調することも、オーガニックを否定することもしていない。が、実は厄介な慣行栽培とはかくあるべし、という強いメッセージを伝えている本著には大いに拍手を送りたい。

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【2018/09/10 19:17】 | 本・読書
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