なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 朝、調子に乗りきれない。先週、切れていたリンクをどうするかの対応策を考えつつ終わってしまったが、今日からはそれをこなしてもっと数字に向き合う事が重要、となった。それを確認して何とか事が終わって、簡単なVBAプログラムを作ってデータの並べ替えを行い、昼食で抜けるものの、その後VBAプログラムを完成し、結果の検査をして取り敢えず明日につなぐ。
 お茶の時間に、これから職場はどうなるか、という話をしていて、もとより環境研究は農学・農業にそぐわないんだろうな、と考えたり、食料自給率に色々物言いをする割、種子法廃止は多分ほとんどの国民が知らないんだろうな、というスピンの上手さをもう少し考えんとイカンなぁ、と思ったりする。

 有機農産物を最善の農産物と考えるのは如何かといつも思うのであるが、いろんな物質に関して恐怖症な人或いはアレルギーの人(恐怖症なのか過敏症とかアレルギーなのかが不確定なのでこう書いておく)や、「何か嫌」という人、オシャレや「フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人」 (速水健朗・朝日新書)にもあるちょっと乙な嗜好品であることは否定しない。虫が食った野菜には残留農薬より強い毒性を示すという事は、虫も食わない野菜には、それだけの毒物が含まれているという事である。途中であるが、「オーガニックラベルの裏側」も興味深い記述が多い。「代替農業の探究―環境と健康にやさしい農業を求めて」(東京農業大学出版会)は、LISAに続く代替農業の意味を有機農業取り間違えているし、マニュアル化されたアメリカの有機農業基準(USDAが日本語訳も発行しており、様々な条件設定がJAS有機より余程しっかり書かれている)を何が根拠か「レベルが低い」とまで書いているから、これが実践農学の最先端大学か?とさえ思えてくる。後藤逸男先生を含め、極めて優れた教育水準にある事は知ったうえであるから、何とも残念だった。とはいえ、研究報告書として確か農水省から有機農業に関する研究の寄せ集めがPDFで公開されているのだが、なかなか読めていないのは、私の怠慢であるというのは、あるが。
 誤差レベルを有意と捉える疑似科学的なモノに対する処方箋は、アートや芸として取り敢えず好きな人以外に無害な形で社会の隙間に置いたらいいんじゃないか、という話をオチにした疑似科学関連批判本もあったが、実際的にはこれは良いオチの付け方であると私も思う。その意味でオーガニック農産物を嗜好品的に楽しんでは?という速水氏は実にそれをよく体現していると思う。

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【2018/03/26 20:01】 | 研究
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