限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書) (2012/01/05) 山下 祐介 商品詳細を見る |
限界集落は消える危険を回避しろ・消えるべき、と都市部が言うのとは現実は違うのだ、ということを丹念なフィールドワークをもとに論じ、真の危機とは自治の自我同一問題である、と論じる。なかなかの労作だし、集落社会に入っていける能力、と言うのは凄いなぁと思う。生態学会の企画シンポだったかで限界集落にある食堂宿泊施設を切り盛りしている方が、消える集落があるのは事実だろうが、それは消えゆくものとして過去の遺産と捉えればいい、というようなことを話しておられたのだが、どうなんだろうか。
家も地元も離れてしまったので、20年ぶりくらいだけど、山村にある父方の実家の叔父に会いに行きたいものだと思った。