なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学の物質循環研究者の日常~
 そんな訳で、先日の晴れ間に星見&改造前の写り具合の記録として、EOS kiss Xで夏の銀河を撮影しました。そして今日、趣味人(しゅみっと)でHαをきちんと透過するIRフィルタに交換してもらう改造をお願いしに行きました。29800円の中古に59000円の改造をする、これが趣味の領域でなくてなんだ!と開き直りたくなる世界。本当はカメラは24800円で手に入れるつもりが・・・2時間ほどの差で買えなかった・・・
 趣味人さんでの改造は、無限遠位置がズレない、ということで、ちょっとずれると言っていた誠報社さんとはちょっと違う模様。改造は普通の品質とゴーストを徹底して抑えた高品質のものがある。
私:では、普通ので
店長:(光学系は)明るいの使いますか?
私:一番明るくてF2か2.8ですけど
店長:だと赤のゴーストがちょっと出るでしょうね
私:どれくらいからを明るいとしていますか?
店長:望遠鏡基準なんで、F4以下ですね
私:・・・
 というわけで、1万円高い方にしました。
店長:EOS kiss Xはノイズが少なくていいんですよ。X2, 40D, 50Dよりも。ライブビューが利かないんで、使う人は限られてるんですけど
私:いやー、私は単純に無限遠にしてレリーズなんで。ちなみに、ファームアップでD700、どんな感じですか?
店長:あれはアンプとかCMOSデバイス自体の問題なので・・・結構ばらつきはあるようです。ネット情報以上のものは、残念だけど無いです。
私:なるほど。偽色は出てもノイズの少なさを買う人は居るようですね。
 店長さんはキヤノン派なのかな?
私:D80でも微光星が消えることは無かったですが、こちらでいい改造が出来るので、こいつ、お願いします。

 ネット上に顔を出さない店長&副店長さん。店長さんは少し高いつやのある声でころっとした丸顔の人。望遠鏡店にありがちな手狭でごちゃごちゃした店内が、技術科学系の人間には意外と癖になる。
 私はカメラはニコンと決めているが、ここに来てキヤノンを使う理由は、こうした改造が受けられることと、ボディ内に干渉膜光害低減フィルタを入れられることにある。こんなものがあるのはキヤノンが計画したことでも優れていることでもなく偶然の産物である。実際、APS-CサイズにEF-Sレンズを使わない場合にのみ有効で、像界にガラスが入るため無限遠はズレるし、ファインダでズレは見れるけどズレを矯正しようにもキヤノンには安価なマグニファイアが無いし、マット面は四角いボケ方をする。AFがあるとはいえ、キヤノンにとってファインダーは覗けるだけでいい、って考えなんだろう。
 閑話休題、広角レンズに有効な光害除去策が講じれるなら、使わない手は無い。星を見に行くポイントは、南西に東京の光害をもろ被るから。光害防止のフィルタを入れたら、ニコンのアングルファインダをEOSにくっつけるとか色々な技はあるので、私はマグニファイアをくっつけることにしようと企んでいる。ノーマルで使わなくても気にならない、という意味では、星の写真専用のカメラを持つ意味もあるかな、と思ったりする。あと、何より高画素数でも中古が安いのはありがたい。
 改造には2-3週間かかって、終わったらメールをくれるという。送ってもらうことも出来るが、どうせその頃には本も欲しくなるから、東京には出るだろうという訳で取りに来ると言って、後をお願いして秋葉原へと歩いた。・・・高価な買い物をした。そのことに、少々ハイになりつつ。
 まあ、趣味ですから。

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【2009/04/29 17:18】 | 写真
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