なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学系物質循環研究者の日常~
 2013年の「科学技術大国 中国―有人宇宙飛行から原子力、iPS細胞まで」(中公新書)で述べられた「スペック一流の張りぼて」から7年程の急速な進展か革命的な変化を印象付ける書であった。実際私はHuaweiのアンドロイドタブレットを使い、スマホも名の知れない中国製だ。国際学会を誘致するのではなく積極的に主催するし、負の遺産を抱えた環境関係をよくするにはまだまだ時間はかかりそうだが改善に対する意思が見える。この経済も人口のボーナスだなんだと言われるが、日本のように「もう発展も成長も望めない」と政治・政権政党が言い出すのに比すれば、己と他山の石を知る分、国体としても未だまともに思える。
 こうした世界的なレジームの転換をどう捉えて、どう考えるか?先ずは知る事から始めよう、という事につかえるのが本書であろう。単純に中国脅威論と反対側としてのアメリカケツ舐めでは、もうやって行けないんだよ、とも教えてくれているのだから。

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【2020/07/26 10:38】 | 本・読書
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 バラっと斜め読みの所もあったけど、旅行中に読んでしまった1冊。
 Android Studioの簡単な使い方を、色々な部品の配置法を少ししっかりと、Javaの使い方を最後の方にちびちびと書いた1冊。超が付く基礎のキ、特にアプリの画面の作り方を知る分にはある程度使えるかな?というのが読後の感想。ただ、Javaの使い方はほぼ全く身につかないし、最終章にビンゴゲームの番号だしアプリの紹介もあるが、画面の作り方は良いとして、プログラミングに関しては全く役立たないだろう、と考える。この辺は他の入門書に繋ぐことにすればイイんじゃないかと考えるので、あまり問題はないかもしれない。そりゃあまあ、画面に配置する部品についてもほぼ不十分だともいえるけど、最初から厚めの入門書を開くのは冒険的に思えるなら、活かし方はあると思うし、まさにその用途のために私はこの本を入手した。その意味で目的は果たしたので悪いもんじゃないかと。

 むしろ問題は、2018年10月の出版なのにJavaを使っており、Kotlin対応ではない事である。Kotlinの方がJavaより良く読めて扱いやすく、評判がイイようで、かつ今後はJavaよりKotlin、という時なのに…。その面でかなり不満が募った。まあ、本書でJavaを入門的に習おうというのも問題あると思うので、どんな言語で解説したのでも良いのかもしれないけれど。釈然としない所だ。

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【2020/06/13 16:33】 | 本・読書
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 キューブリック監督作品として「2001年宇宙の旅」を観て、アシモフの原作は読んでいないのだが、あれも「UFO」と共に永遠の近未来SFという感じなのかな?そんな感じを受けはしたが、さて現実は如何に。水の探知からいろいろやってて、月面基地・ムーンベースが出来るのはもっと先のようだ(笑)。
 本書は民間企業の台頭やら宇宙観光から、科学衛星・技術衛星に関する国家プロジェクトまで、色々ぶちこんだ1冊だった。何となくまとまりなく色々な物事を並べた感は抜けなかったが、一番嫌に感じたのは宇宙の交通整理をきちんとしないと、デブリ以前に天文学での地上からの観測に恐ろしい問題が出るのは明らかだから、もうちょっと考えろ、という事。低軌道だからそのうち落ちる、と言われても、散弾のようにばら撒かれちゃあ…と思うのだが。宇宙が手直になった事で発生する問題の方を余程危惧してしまう。こういうガバナンスをどうするか?それは単純に宇宙への憧れとかロマンとかだけでやられちゃあね。おおよそ本書の情報からはかけ離れた感想が一番に出てきた。この辺、国家の威信とかで物事が動いている方が余程良かったんじゃないか?そんな思いが将来発生しないように考えないとね。これ、マジ公害問題と同じ。

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【2020/05/11 20:34】 | 本・読書
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 日食の集まりで開発機材を見せると、工業技術系の方から農業IoTやICTの関係でやってるの?とか訊かれるが、私は肥料資源関係なので関係ないんですよ、と何度か答えている。逆にそれくらい身近に存在するものになっているのだろう。Facebookには既に農業者の方中心のDIYなスマート農業(スマ農)のグループがあったり、企業も参入しているが企業の作る仕掛けは高価、オーバースペックという評価がされるまでになっている。ずっと以前にもイネの草型判断をコンピュータにさせようとかあったけど、その後の様々な技術の進展とセンサーの省電力化等の進展が篤農・名人の技術を見える化するというモノに落ち着きつつあるようだ。
 この辺のハードウェア的な話もあるが、先ずは道具の置き方や果樹のナンバリングなどで痩身という意味での作業のスマート化から話が載っていたのには、納得がいった。キラキラだけではない地味さにもきちんと気付いている事であり、実はこの辺から変えていくことが重要なんだな、と。昔読んだ林業本で収支上の成績が良い会社のハードウェアにほかの会社の人は目が行っているが、肝は現場の方々に、日当ではなく月給(固定給)や有給休暇の整備といった処遇改善があって初めて成り立ったのに、残念、という話があった。見える化・情報化というけど、どう制御につなげるか、どう自動化するか、といった事は全てソフトウェア的な問題。単純事例紹介だけではなく、ソフト面をもっとうまく書いて欲しかった感はある。といっても新書という一般書では本書にあるような、夢や将来をくれそうなものにスポットを当てていく方がウケて良いのだろう。
 本書では往々にして余所者や並ではないその世界で異質な考えを持った営農者が主人公となっているのは良いことだけど、園芸作物・集約型農業と6次産業化が基本になっているのが、ちょっとなー、と思ったところもある。お米をはじめとする日本人の主食は土地利用型農業であり、これを賢さという面でどうスマートにするかが問題になっているのが現在だと思うのだが。まあこれも2020年の地平と言う奴なのかな、と思う。またはもっとアナクロな、農家の母ちゃんも銀行通帳を持とうという運動やら、問題も有る訳で…この差はデジタルデバイドどころの騒ぎではないと思う。本書とはまた異なる世界故、載せるにはもっと問題が出るか。

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【2020/05/05 11:25】 | 本・読書
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 果たしてどれくらい楽しませてくれるか、と税込660円の本を手にしたのだが、量子論の神髄には至らない形であっても厄介な解説を上手くこなしていると思った。そして一種の近現代にかけて量子論の誕生から深化・進化まで、歴史絵巻として良くかけていて、非常に面白く読めた。勿論、8章ある1つ1つに関して一般書(新書など)が1冊以上書ける、専門書ならもう1桁上、という世界である。これで十二分、と言う事は勿論ない。けれど、歴史から科学史へという系譜で考えられる(敢て書く)文系の人にはウケるし分かりやすく書かれていると思う。或いは色々なことに興味があって、という口にもお勧めだ。

 私は、「波動と名前が付いたもので正しく科学であるのはシュレディンガーの波動方程式以外存在しない」と言ってくる口なので、「その理由は本書にすべて書かれている」と言えるのは楽で良い。物事の逆を捉えられる人の少なさは大学・大学院時代の付き合いのある者を見るにつけ、分かってはいるが、上の私の考えの逆を取れば、「巷でシュレディンガーを引用せず波動を語る・名を付けるのは、全部ニセ科学」になる。入るつもりなどない、と学会もどうかと思うけど、彼らがあげつらう範囲以上に偽物は多いというのが実感する処だったりする。もちろんこれを逆手に「エンタメとして成り立つ偽物」という、真に受けるなよ、なお遊びはアリではあるけど。

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【2020/05/04 14:09】 | 本・読書
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