なにやら妙な研究してる・そういう噂~環境科学&農生態学の物質循環研究者の日常~
 カメラや台所などで使うのだと「何時何分何秒後に起動するタイマー」。例えばカメラならタイマーリモコンの遅延機能、台所ならキッチンタイマーがそこらじゅうで売られている。
 今作りつつあるのは「何時何分何秒に起動するタイマー」。例えば目覚まし時計。少なくとも安価なタイマーリモコンにはない機能だし、秒まで指定できる目覚まし時計の親類も売られていないと思う、多分。もちろん、秋月電子のキットで売っているGPS時計は高機能でいろいろ出来るものがあるのはわかるのだが、価格(9,380円)的に手を出すのがちょっと、だし、高機能すぎる。
 ということで、ダイソーで売っている目覚まし時計(550円)を基礎にこれを改造すれば出来るんじゃないか?ということで、こんな代物を作ろうとしている。回路的にはごく簡単で、あとはファームウェア頼みとなる。
 なんでこんなものが必要かというと、日食機材へ定刻に一定時間信号を送りたいから。今作っているものは、秒部分を目覚まし時計の時分部分に拡張できるようにしたもので、秒の部分はロータリースイッチ2個で手動設定できるようにして、信号を送り続ける時間はファームに書き込むことにした。もちろん、PICの数かPICのピンの数を増やせば信号を送り続ける時間も手動設定できるし、ファームウェアだってそんなに難しくない筈だけど、先ずはコンパクトに作ることにした。秒拡張の部分もファームウェアで予め設定しても良いんだけど、日食観測値が完全に確定していないので、こんな方法にした。…けど過剰かな?いろいろと。

 で、ふと考えると、作っているタイマーは時限爆弾と全く同じだな、と。もちろん、キッチンタイマーだって同じに使えるが、改造していると、この感は確証に変わる。漫画「パイナップル・アーミー」に、ある施設に時限爆弾が仕掛けられてオープニングセレモニー当日に爆発する設定になっている、という話があったのを思い出す。
 日食のあるオーストラリアにもっていくときは預ける荷物に入れる積りだけど、機内持ち込みにしたら説明が面倒かなぁ…

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【2023/01/09 22:14】 | こだわりの道具
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 昨日、ミラーレス一眼機Z6II+SDK+C# Wrapperで15コマを越える連写OK!と喜んでいたけど、昨夜実験したら34コマが限度と分かった。180コマには遠く及ばず。なので、連写のシャッターレリーズはそれ用の線が必要になった。WindowsタブレットからSound Pickに音信号の線が1本、Sound PickからZ6IIにレリーズの線が1本。致し方ないけどぬか喜びだったのが悲しい。この限界がどう設定されっているかはわからないけど、15コマも34コマもコマ数ではなく3秒ほど連写する事の方に何かカギがあるんだろうか?
 まあ兎も角分かったことなので、プログラムをうまく動かせるよう書き換えてWindowsタブレットにプログラムを移しておこう。

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【2023/01/05 13:45】 | こだわりの道具
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 デスクトップのメインPCに入れたVisual StudioのC#で書いた自作アプリがWindowsタブレット動かなかった件が解決。1つには「到達できない」とメッセージが入っていたコードを不要と判断してコメントアウトした事、もう一つにはタブレットにVisual Studioを入れようとして失敗したのでこれを消した事。この2つを経た結果、自作アプリがWindowsタブレットで稼働するようになった。…ならばどっちの影響か?わからないけど、一瞬立ち上がってからアプリが落ちたのを見ると、コメントアウトが効いたのかな?再度突き詰めて実験する気にはなれないけれど(やるとなったらタブレットを工場出荷時の状態に戻す処理が必要になる)、では何故コメントアウトしなくてもデスクトップのメインPCやVisual Studioを入れたモバイルノートPCでは普通に動いたのか?ここにWindowsタブレットとの差異はVisual Studioを入れたか否かの差であるが…。まあ、エラーにならなくても問題あるとコメントされた部分が消えるのは、悪い事じゃないと思うけど。ちょっと釈然としないところがある。

 思い立って実験したところ、先代のNikon Z6ではニコン謹製SDKのC++コードをC#で使えるようにするWrapperを使って連写を指示する場合、指定コマ数が15コマを越えると15コマしか撮影されなかったが、現有のZ6IIでは15コマを越えて、少なくとも実験した20コマまで撮影できることが分かった。ロスレス圧縮の14bitRAW画像のみ記録で連写速度は毎秒約10コマということなので、ダイヤモンドリングの見える第2接触の10秒前から彩層がある程度隠れてくれるであろう8秒後までの18秒間の連写をするなら、180コマ指定する事になる。そのコマ数までの実験は未だ行っていないので確認は必要だが、15コマの呪縛が外れているならありがたいことである。帰ったら実験してみよう。上手く行くなら、このダイヤモンドリングの撮影連写をする上で非常に画期的なのは、これまでこの連写は音信号を受けたPICマイコンを使ったコントローラー(Sound Picと命名)で外部から18秒間シャッターレリーズする事で実現していたため、デジイチに1本余分なケーブルを繋ぐ必要があったけど、それが不要になったこと。つまりは、総合的な制御をするWindowsタブレットをダイヤモンドリング&光球面とコロナの明るさの比の測定用の機材(メインの1)に載せるので、ここからSound Picに音信号の配線をこれの載るコロナの偏光撮影用機材(メインの2)に1本回すだけで済む。これまではメインの2の載るSound Picからメインの1にZ6をシャッターレリーズするための配線が回っていた。これがなくなれば配線は2本から1本に減るので誤配線のリスクは減るし、Sound Picはメインの2のみを駆動すればいい事になりメインの1とメインの2を繋ぐ1本の配線だけとシンプルになり、機材の設置の自由度が増す。何にせよ、配線が減るのは良い事しかない。…まあ、実験が上手く行けばだけどね。

 この年末年始に得た事はこの2点。問題点が解決していったことで一応日食撮影システムのブラッシュアップとトラブル回避にはつながる事なる事だけど、エライ時間食ったかな?特にWindowsタブレットでアプリが動かないトラブルで演習の機会を逃したのは痛かったけど。
 そうそう、昨日は東京に出ようかと思ったけど、考えてみると帰省からの帰宅者で電車が結構混んでいたに違いないので、体力温存という以上に午睡で休みがとれたし。でも夜に他の問題も発生して眠れず、ラジオでJet Streamと東京Speak Easyとそのあと番組まで聞いてしまった。

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【2023/01/04 09:48】 | こだわりの道具
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 趣味の世界などで何かしらの拘りで嵌ってしまう事を「沼」と表現する様だ。

 カメラ趣味者だと「レンズ沼」が有名なようである。私はここで「沼」という表現法を知った。こちらは今売られている様々なレンズの飽き足らず、カメラ店やリサイクルショップでジャンクを漁り、絶版の古いレンズを求めたり、或いはオークションで当たりハズレを喜んだり。
 致し方なく、という事であれば、私はモバイルバッテリとアクションカムで嵌った事は嵌ったが、取捨選択してメタボリズムは失わないようにしているつもりである。コレクションしないから、これは沼に嵌るというよりは、目的達成型のクエストという方が近いだろう。
 そしてそのクエストがあっけない形で終わったのはもう笑うしかない。モバイルバッテリでのデジイチ駆動は突入電流の大きさを許容してくれるかどうかはまるで分らず、試してみるしかなかった。しかし今はUSB PD対応のモバイルバッテリが増えて出力電力或いは何ボルト時に何アンペアがきちんと記されているので、例えばニコンZ6であれば9Vで2A以上であれば稼働可能と経験で概ね分かっていたし、適合する出力が可能なモバイルバッテリを求めれば失敗は無い。
 罠は5V出力しかないモバイルバッテリに昇圧回路を介してデジイチを駆動する時、「合計4.8A出力」とか2つ口のモバイルバッテリがあっても、実際はそんな大電流が出せず、シャッターを切ると途中で撮影シーケンスが止まってしまう事がままあった。そしてニコンのDシリーズ(試したのはD7200, D5500, D750)は良いようだが、Z6は電力不足で途中でシーケンスが止まることを複数回重ねるとメイン基板が変になり交換が必要になる。これで痛い授業料を払った。

 他にも理想のUSB充電器を求めて流離い、どんどん充電器が貯まる沼もあるという。このところは窒化ガリウム(GaN)のパワー半導体を使ったものは小型・軽量・高出力・低発熱ということもあり、合計出力はじめ求める理想の品を求めていくというのもあるようだ。
 写真関係では私も嵌りかけた三脚沼もある。有難くも私は入手・試写・検討というシーケンスで自分用途に合う三脚が早々に見つけられたので抜けられたが、容赦なく勃興著しいお中華三脚群は微妙に当りと罠を仕掛けているから、ロシアンルーレット的当りハズレに翻弄されるようだ。

 だがどうだろう、自分の趣味趣向に忠実に品を揃えていくのは、不幸を売る集金宗教(例えば壺)とは違って、相当に尊い事ではないだろうか?沼に沈んだようで、本人に光満ち溢れる、例えばレンズに囲まれてれる、ならそこは浄土ではないか?と。「イヤイヤ、それは未だ、また違う」と日食病患者集団では言われるけれどね。…私は浅いという事か?否何があっても、ネスらが提唱する「ディープ・エコロジー」のごとく、言ってやったぜ、イェーイ!的な世界に入るのはどうかと思うから、そこまで沈むのは宜しくないだろう。或いはディープエコロジー一派の様なほかは浅いとか言い出す煽りで喜ぶのは本来の深みではない、もっと自分の愛と信仰に殉じろ、というのが本道という事になるんじゃないかな?

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【2022/09/07 20:52】 | こだわりの道具
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 何やかやで集めてしまったカメラについて考えてみる。Z6こそ新品で買ったけど、他は全部中古で入手している。

・Nikon Z6・Zマウント:大きさ・重さが気にならないときに使う。日食撮影ではダイヤモンドリングとコロナ担当
・Lumix GM1・MFT:持ち歩き・日食では風景撮影など
・Fujifilm X-A7・Xマウント:星景・タイムラプス、スナップ等、日食では動画担当
・Nikon D5300・Fマウント:天体写真用改造品、星に使う
・Olympus OM-D E-M10mkII・MFT:サブカメラ、日食では偏光撮影に使う
・Nikon D7200・Fマウント:様々な実験に使う。必要に応じ記録カメラに使ってきた

 これらを整理するなら、多くのレンズがアダプタで使えて、手持ちの資産も活かせるZマウントを基本にしたい。
 資産は多いけど、今後手に入れるかもしれないレンズが逆に使えなくなってくるのはFマウント機のD7200とD5300。
  ここで日食で外せない事に、
・ダイヤモンドリングとコロナ
・コロナの偏光撮影
 Z6などとE-M10mkIIで実施してきて、今の所両方をこなせる機材は今の所ない。
 しかし機材の軽量化のため、将来的に制作したい。その際はNikon Z6IIを使う。可能になればE-M10mkIIは不要になる
 また、サブ機的にはX-A7の環境を整備すればいい
星用にはD5300の代わりにZ6を当てるとレンズ資産がかなり活かせるし、星景でレンズを今後増やしたものが普段使いでも使えるようになる。実験にも使っていたD7200も手放せる感がある。
 一方でダイヤモンドリングの連写をZ6の倍速で撮れるZ6IIを買い足すとして、

・Nikon Z6II:スナップ、日食でダイヤモンドリング、コロナの素通しと偏光撮影でフルに活躍
・GM1:持ち歩き、日食で風景撮影、サブカメラに
・X-A7:スナップ、星景&タイムラプス、日食で動画や風景、ときに星景タイムラプス等
・Nikon Z6:星野写真用にローパスフィルターを改造する

 こうすれば相当カメラの数を減らせる。先ずD5300とD7200はネット上のフリマやオークションで売りに出してZ6の天体写真用改造の資金にできる。そのあと日食に使わないことになるE-M10mkIIも放出できるが、これはZ6IIを使った総合的なコロナ撮影が可能になってから。
 よし、このように行動しよう。

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【2022/02/28 17:10】 | こだわりの道具
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